膀胱結石に罹患した猫

今回は、膀胱結石に罹患した雑種猫 ムギちゃんの治療経過をご紹介します。

初診時に、「血尿」を主訴に当院を来院されました。

尿検査、レントゲン検査、超音波検査を実施した結果

膀胱結石である「ストラバイト」もしくは「シュウ酸カルシウム」の疑いがあることがわかりました。

✴︎手術前のレントゲン画像         膀胱結石(緑の円)

膀胱結石サイズは8mm径で、処方食による内科治療を実施した場合

結石が消失するまで2〜3ヶ月の時間を要し、その間、血尿や頻尿などの症状を繰り返す可能性があります。

オーナー様へ治療方法についてご説明させて頂き、外科手術による結石の摘出を実施しました。

手術の際、膀胱内の探査を入念に行いました。

レントゲン検査では3個の膀胱結石が確認されましたが、実施の手術では、4個の膀胱結石が摘出されました。

膀胱結石除去後、体内で吸収される縫合糸を使用し膀胱を縫合しました。

縫合後に、膀胱内の液体のリークが無いかを確認し閉創しました。

✴︎拡大鏡下での膀胱粘膜及び漿膜の縫合

✴︎手術後のレントゲン画像        膀胱結石の除去(オレンジの円)

✴︎摘出した膀胱結石          

術後翌日に、自力排尿を確認したため退院となりました。

退院後、オーナー様へ状態確認をお伺いしましたが

一度血尿が認められたものの、その後の排尿状態、食欲及び活動性は良好とのことでした。

尿石症は、疼痛の原因や長期的に放置されることで難治性の膀胱感染を引き起こす可能性があります。

「尿の色調がおかしい」「排尿したのにすぐにトイレに入る」などの症状が認められた際

この子のような、尿石症の疑いがあります。

その際は、一度当院へご相談下さい。

おおがはす動物病院は、わんちゃんねこちゃんの健康を全力でサポート致します。

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